サヘル・ローズって
「砂漠に咲く薔薇」っていう意味なんだって
女優のサヘル・ローズさんと一緒にアラビア語を学ぶという番組が、
4月2日からNHKEテレでスタートします。
アラビーヤ・シャベリーヤ!です。
美しく知的で、それでいたあたたかい笑顔がとても魅力的なサヘルさん。
今回は、彼女の女優以外の一面についてメモ📝していきましょう。
サヘル・ローズさんが日本に来るまで
サヘル・ローズさんは1985年イラン出身のタレント・女優さんです。
89年、イラン・イラク戦争での空爆により、住んでいた村が全滅し、
ただ一人、ボランティアの女学生に救出され、孤児院に。
この女学生に養女として引き取られ、7歳の時お母さんと一緒に来日されました。
サヘルさんの生まれはイラン西部のホラムシャハルに近い小さな町。
本当にイランとイラクの境目に近い場所ですね。
空爆被害で出生名がわからなくなり、養母がつけてくれた名前がサヘル・ローズ。
サヘル・ローズとは「砂浜に咲く薔薇」という意味。薔薇が好きな養母が、
「薔薇は砂浜に咲かないはずだが、自らの力で困難に立ち向かう力強さを持ってほしい」
という想いでつけてくれたそうです。
日本での暮らし・女優への道のスタート
7歳で義理のお母様と来日されたサヘルさんですが、
公園でのホームレス同然の生活や、学校での酷いいじめも経験されたそうです。
それでも通っていた小学校の校長から日本語を学び、
10代になる頃には芸能界に入り、モデル、ラジオ番組の出演を経て
テレビ番組にレギュラー出演するようになられました。
高校生の頃には舞台や映画にも出演。
幅広く活躍されていらっしゃいます。
お母さんの想い通り、困難に立ち向かう強さを持って成長されたんですね。
つらい思いをしている子供たちを支援する活動
サヘルさんが女優というお仕事の他に力を入れているのが、
児童養護施設や難民の人々を支援するボランティア活動です。
それは、ご自身が児童養護施設で過ごした経験に寄るところが大きのでしょう。
サヘルさんが支援している中にの一つに、JIM-NETという団体があります。
この団体は、戦争の影響でがんや白血病にかかってしまったイラクの子供たちを支援しています。
私yuuがこのJIM-NETを知ったのは、
「チョコ募金」という活動がきっかけでした。
チョコ募金の何が素晴らしいかというと、
まずチョコがかわいい。
チョコの缶は毎年違うデザインで、シリアの子供たちが描いた絵が使われています。
そして円形の缶の中には、六花亭のハート型のチョコレート。
これは私のコレクションのほんの一部です。
毎年、この絵を描いた子の紹介などがされ、
このチョコ缶を手に取ることで、
遠く離れたあまり知らない国の子供たちの想いに触れることができます。
500円でこのチョコを購入すると、
そのうち約300円が募金されるのです。
もしかしたら、現金でそのまま募金をした方が、
多くの募金が出来るのかもしれません。
ただ、この可愛いチョコ缶を人にプレゼントし、チョコ募金の話をすると、
その枝葉が、もっと先まで伸びてゆくのです。
サヘルさんは、このJIM-METと一緒に、イラクで難民として暮らし、
特に孤立しやすい立場に置かれているがん患者の方々の支援をされています。
異国で生きる孤独、苦しみを知っているサヘルさんは、
実際にがん患者の方と家族の元を訪れ、継続的に交流されているとのこと。
サヘルさんはその他にも、孤独を抱える子供たちと手紙を通じて交流したり、
またその子に会いに行くなど、
つらい思いをしている子供たちに寄り添う活動を、数多くされています。
ご自身がつらい思いをされた経験が、
あのあたたかく強い眼差しの根元にあるのでしょう。
これからますますサヘルさんに注目していきたいですね。
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