ドラマじゃないよ!オペラだよ!
『天国と地獄〜サイコな2人〜』というドラマが明日最終回を迎えますね。
正直に言って私はこのドラマを見ていないんですが、「天国と地獄」と言えば!
ということです今日はこのテーマで書くことにしました。
きっとこちらのオペレッタ「天国と地獄」はご存じない方が多いかと思いますが、
この記事を読めば、きっと興味を持って頂けます!
オペレッタって何?!
オペレッタというのは、日本語では喜歌劇といいます。
つまりコミカルな歌のある劇で、ハッピーエンドで終わるのが主流です。
それじゃあミュージカルと同じ?って思いませんでした?思いましたよね?!
ただここで説明するととても長くなってしまうので、そのお話は改めて。
簡単に説明すると、オペレッタはオーケストラとクラシック歌手と、素敵な衣装と舞台セット、
そして歌も台詞もダンスもありでハッピーエンドな総合舞台芸術なのです。
つまりオペレッタ「天国と地獄」はとても楽しい舞台だということです!
「天国と地獄」はどんなお話?
まずこのお話、ギリシャ神話のパロディです。
もうこの時点でお笑い!
元のお話はオルフェオという竪琴の名手と、
その最愛の妻エウリディーチェについてのお話です。
なのですが、オペレッタ「天国と地獄」では、
音楽院の院長オルフェとユリディスは倦怠期の夫婦。
お互いの愛はとうに冷め、ユリディスには羊飼いの愛人までいます。
ところがこの羊飼い、実は地獄の王プルートなのです!
夫の企みのちょっとした手違いで地獄に落ちたユリディスですが、
今度は神々の王ジュピター扮するハエといい仲になり、そこに地上から夫オルフェも迎えに来て、、天国と地獄の面々入り乱れて乱痴気騒ぎ!!
という、とんでもないお話なのです(笑)
ね!面白そうでしょ?!
オペレッタ「天国と地獄」の見どころ
実はあの曲は「天国と地獄」の曲だった!
まずは皆様、耳馴染みのある曲から。
恐らく、誰でも1度は聞いたことのある有名な曲が、このオペレッタの中の曲なのです。
それはこちら
皆さんが、「運動会の音楽」もしくは「カステラ1番〜」と思っていたこの曲は
『地獄のギャロップ』という題名で、物語の最後、
天国の神様たちが「天国退屈だよー!」と言ってみんなで地獄に押しかけ大騒ぎ!
というシーンの音楽なのです。本当は合唱まで付いています。
とにかく楽しいー!!!
これってR指定じゃなくて大丈夫なの?!
次の見どころはユリディスとハエ(に扮したジュピター)とのデュエット。
このシーンは演出にもよりますが、なかなか際どい!
大学一年生の頃に授業で見せられた時は、みんなドギマギしていました。
セリフもダンスもストーリーまで!?やりたい放題!?
これは「天国と地獄」に限った話ではなく、オペレッタにはよくあることなのですが、
もともと楽譜にはないシーンが付け加えられたり、
演出によって全然違う話になってしまったります。
オペラというのは、セリフありません。
楽譜に書いてある通りにストーリーが進み、
楽譜に書いていないことを歌手がすることは許されません。
ですので、基本的にはその楽譜が書かれた言語、多くはイタリア語やドイツ語もしくはフランス語
などでの歌唱、そしてお客さんは日本語字幕を観ることになります。
ですがオペレッタの場合、音楽の合間にセリフあります。
そして喜劇という要素も加わり、セリフを日本語で、
そして歌も日本語歌詞に変えて上演することが少なくありません。
そしてもともとダンスのシーンが設定されているような場合もありますし、
演出でダンスシーンを加えたりすることも多々あります。
セリフも歌も日本で、そしてダンスシーンも追加され、
演出によっては舞台とされる国や、役の設定まで変更され、
言い過ぎかもしれませんが、結構、やりたい放題出来るんです(笑)
もちろんお客様が喜んでくださることが前提です。
音楽的に楽しめて、みんなが大笑い出来る豪華な舞台、
それがオペレッタの素晴らしいところです。
今回ご紹介したのはいずれも、1997年にリヨン国立歌劇場での上演されたもので、
非常に好評を得てた公演の動画です。
私はDVDを持っていますが、何度観ても飽きない面白さです。
オペレッタ「天国と地獄」是非一度観てください!
今日のゆうメモ📝のまとめは、もうこれだけです!
きっとオペラ・オペレッタなんて遠い存在、と思う方が多いと思いますが、
これはかなり笑えます。
これからも、クラシック音楽の面白いところ、楽しい聴き方をご紹介したい思います♪
是非一緒に楽しみましょう!
コメント